技術コラム

2022.12.13
バイオ・生分解性プラスチックについて

バイオマススプーンの製造が求められる理由

1.バイオプラスチックとは

バイオマスプラスチックとは、サトウキビやトウモロコシなどの植物由来の原料を用いて、作られた再生可能なプラスチックのことを指します。バイオマスプラスチックを焼却する際はCO2が排出されますが、原料である植物を育てる際に、植物が光合成でCO2を吸収するため、大気中のCO2の量に影響を与えることはありません。

>>>バイオマス度25%以上の製品製造が可能!当社、取得の認証制度を紹介!

2.環境対応製品が市場に求められている理由とは?

今後、日本も脱炭素社会を目指していく中で、2022年4月1日に「プラスチック新法」が施行されました。プラスチック新法の大きな目的は、石油由来のプラスチック製品の廃棄による環境汚染問題の解決です。

プラスチック新法の目的や施行の背景につきましては、下記のコラムで詳細を紹介しておりますので、こちらをご覧ください。

>>>プラスチック新法施行の背景と目的とは?

プラスチック新法の施行により受ける影響や、これから義務化になっていく取り組みがいくつかあります。

その一つがプラスチック以外の代替材によるスプーン、カトラリー類の導入です。プラスチックは金属化工と比較して、安価に製造できる点、耐久性が良い点、化工における形状の自由度が高い点等、様々なメリットがあります。

しかし、上記のメリットがある一方で、分解しにくく残存しやすいといった特性を持ちます。

この特性が影響して、プラスチック廃棄物が自然環境に与える影響が非常に問題視されています。

そのため代替材として、バイオマスや生分解性の材料が注目を集めています。

バイオマスや生分解性プラスチックに置き換えることで、使用後の処分する段階において、最小限のCo2の排出に抑え、自然環境に還りやすいような、地球環境に優しい製品を作ることができます。

当社では、プラスチック製品の他に、バイオマスプラスチックや生分解性プラスチックなど環境に配慮した製品の製造に積極的に取り組んでいます。

3.バイオスプーンの製造実績の紹介

原料名原料の特徴認証マーク対応実績
PLA25%,HIPS75%PLAが25%、HIPSが75%の環境対応材料。PLA(ポリ乳酸)を混合することで石油由来の原料を削減しています。また、HIPSの混合により割れにくく、高強度が求められる樹脂製品に向きます。コストについては、HIPSの割合が高く、比較的安価となります。加えて、通常のPS用金型との兼用が可能な場合が多く、金型コストを抑えることできます。バイオマスプラマークスプーン、マドラー、計量スプーン
BioPBSバイオマス度70%程度。産業用コンポスト条件での生分解性を有している原料となります。生分解性プラスチックの中で、耐熱性が高く繊維などとの相溶性も高い点が特徴です。他樹脂との混合材としての使用も可能な材料であり、ご要望に応じて原料提案・検証を行います。生分解性バイオマスプラマークスプーン、マドラー、計量スプーン
バイオPE25%,PP75%バイオPEが25%、PPが75%の環境対応材料。バイオPEを混合することで、石油由来の原料を削減しています。当社でブレンドを行っています。コストについては、PPの割合が高く、比較的安価となります。加えて、通常のPP用金型との兼用が可能な場合が多く、金型コストを抑えることできます。バイオマスプラマークスプーン、マドラー、計量スプーン
ポリ乳酸(PLA100%)ポリ乳酸(PLA100%)は、バイオマス度がほぼ100%の環境対応材料です。植物由来のデンプンや糖を原料とし、産業用コンポスト条件での生分解性を有している原料です。透明性が高い点が特徴となります。生分解性バイオマスプラマークスプーン、マドラー、計量スプーン
マスバランス方式PSマスバランス方式のPSです。PSの特長である、軽量性や成形性をもち、環境に配慮したプラスチック製品の製造が可能です。環境配慮型のプラスチック材料の中で、製品化しやすい材質になります。ISCC PLUS認証計量スプーン
マスバランス方式PPマスバランス方式のPPです。PPの特長である、耐薬品性・耐水性・軽量性をもち、環境に配慮したプラスチック製品の製造が可能です。PPと同様に、多様な製品に応用可能です。環境配慮型のプラスチック材料の中で、製品化しやすい材質になります。ISCC PLUS認証計量スプーン

4.まとめ

 上記のように当社では、プラスチック廃棄物削減や、地球環境の保全に対しての取り組みとして、生分解性・バイオマスプラスチックの製造を含めた、プラスチック新法に向けた取り組みを行っています。

加えて、当社は、使い捨てプラスチックカトラリーの国内トップシェアメーカーとして培ってきたノウハウを生かし、多様な業界の皆様に選ばれています。

24時間稼働で日産850万個の生産を実現する完全自動化ラインとクラス10000のクリーンルーム、FSSC22000に準拠した徹底した安全・衛生管理を武器に金型設計・製造〜射出成形、組立まで一貫対応しています。

カーボンニュートラル実現に向けた、生分解性・バイオマスプラスチックを活用した射出成型品の開発も行っていますので、新製品開発の委託先をお探しの皆様、お気軽に当社にご相談ください。

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