技術コラム

2026.1.14
環境対応プラスチック

離乳食スプーンの選び方と製造のこだわり

なぜ、離乳食用スプーンは「特別」なのか?

一般家庭用のスプーンやフォークと、離乳食用スプーンでは、求められる安全基準のレベルが全く異なります。単に「小さいサイズで作ればよい」というわけではありません。

食品衛生法を超える「自主基準」の壁

当然ながら、国内で製造されるプラスチック製食器は食品衛生法の規格基準をクリアしていますが、乳幼児向け製品の場合、メーカーはさらに厳しい自主基準を設けるのが一般的です。例えば、ウェルドラインやゲート位置の管理です。大人のカトラリーであれば、目立たない場所にあれば許容される微細なバリや段差も、皮膚が薄くデリケートな赤ちゃんの唇や舌にとっては、傷をつける凶器になりかねません。

「誰が、どう使うか?」で変わる形状設計

離乳食スプーンに万能な形状は存在しません。赤ちゃんの月齢や誰が食べさせるかによって、求められる柄と先端の形状が全く異なるからです。

① 「歯の有無」と「素材硬度」

  • 離乳食初期は、まだ歯が生えておらず、唇を閉じて飲み込む練習をする時期です。ここでは、口当たりが柔らかく、歯茎を傷つけない素材が選ばれます。
  • 離乳食完了期は、歯が生え始め、自分で噛む力がつくと、柔らかすぎるスプーンは噛みちぎられるリスクがあります。ここでは耐久性の高い素材が選ばれます。

② 「誰が食べさせるか」による柄(ハンドル)の設計

  • 親御様が食べさせる場合:対面や横から口に運ぶため、柄は長く、手元が見えやすいようにカーブを描いている必要があります。また、スプーンの先端は浅く設計し、一度で適量を与えられ、かつ上唇でスッと食べ物を捉えられる形状がベストです。
  • 赤ちゃんが自分で食べる場合:赤ちゃんはまだ手首をうまく返せません。そのため、柄は短く太く、握りやすい形状にし、先端には口の奥まで入りすぎないようストッパーの機能をデザインに組み込む必要があります。

企業様のブランド価値を高めるオリジナルスプーン

現在、多くの企業様から「自社のロゴを入れたオリジナルの離乳食スプーンを作りたい」というご相談をいただいております。これには、単なるノベルティ以上の価値があります。離乳食スプーンは、毎日数回、数ヶ月にわたって親子の最も密接な時間に使用されるアイテムです。そこに貴社のロゴがあり、さらにそのスプーンが「使いやすく、安全である」と実感できたとき、ユーザーの貴社ブランドに対する信頼感は絶大なものになります。

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