用語集

は行

バリ

射出成型におけるバリとは、金型のパーティングラインや突き出しピン(エジェクタピン)の隙間から、熱し溶かされた樹脂(溶融樹脂)がはみ出すことによる成形不良のことを指します。バリの主な原因としては、金型によるものと、射出成型機によるものと、樹脂によるものの3つに分けられます。金型によるバリ発生の要因としては、金型の合わせ面の精度不良や型締め力の低さなどが挙げられます。射出成型機によるバリ発生の要因としては、充填圧力の過剰な高さなどが挙げられます。樹脂によるバリ発生の要因としては、樹脂温度の過剰な高さや樹脂の流動性の過剰な高さなどが挙げられます。バリの発生を抑制するためには、その原因が金型、射出成型機、樹脂のどこにあるかを調査することが重要となります。

PRTR

正式名称は、Pollutant Release and Transfar Register(化学物質排出移動量届出制度)。人の健康や動植物への有害性のある化学物質について、環境中への排出量及び廃棄物に含まれる量等を事業者が自ら把握し、国に報告を行い、国は、事業者からの報告や統計資料等を用いた推計に基づき、対象化学物質の環境への排出量等を把握、集計し、公表する仕組みをいいます。

ヒケ

射出成形におけるヒケ(sink-mark)とは、成形品の表面が樹脂の収縮によって少しだけ凹んでしまうという成形不良のことを指します。ヒケの主な原因としては、成形品の肉厚部分の体積収縮率が高いことが挙げられます。また、ヒケに似た成形不良でボイド(void)というものも存在します。これは成形品の内部に気泡が発生してしまう現象のことで、成形品の強度の低下などに繋がります。

ホットランナー

射出成形におけるホットランナーとは、熱し溶かされた樹脂(溶融樹脂)を金型に流しこみ、冷却し成形品を取り出す際に、ランナーやスプルーなどの流路のみ、冷却をせず溶融状態を保ち、成形品のみを金型から取り外す技術のことを指します。通常であれば、金型から成形品を取り外す際は、ランナーやスプル―も冷却されるため、型外し後に成形品からランナーやスプル―を取り外す作業が必要とされます。しかし、このホットランナーを活用することにより、加工工数を削減することが可能となります。ホットランナーの仕組みとしては、金型に樹脂を注入するノズルの他に、ノズルから金型の中間に存在するマニホールドや、その周辺のヒーターやセンサーなどの部品で構成されており、これらに温度制御用コントローラーで温度の上げ下げを行うことにより、実現されています。

ホッパー(ホッパ)

ホッパー(ホッパ)とは、射出成型機の一部である樹脂材料(ペレット)を入れるタンクまたは受け入れ皿の部分のことを指します。ペレットがホッパーに投入されると、加熱シリンダーに樹脂が供給されて加熱シリンダー内でペレットが加熱され、さらにペレットを高速回転させることにより摩擦熱を発生させます。これにより、ペレットが熱し溶かされ溶融樹脂となります。この溶融樹脂を金型内に流し込み、成型することにより、成形品が完成します。ホッパーには様々な種類があります。形状で分類すると、偏心形状ホッパー、角型ホッパー、蓋つきホッパーなどがあります。また、機能で分類すると、ホッパー内で樹脂材料と、それに含まれる微粉を分離させる吸引式微粉除去ホッパーなどがあります。

技術資料・カタログDL
製品情報
環境対応製品 -ネクストステップシリーズ-
高級アメニティ
食品用
化粧品用
医療・理化学用

お気軽にご相談ください

プラスチック成形 ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社は、食品・医療・化粧品・理化学用プラスチックにおける課題解決により、皆様に選ばれ続けてきました。当社が培ってきた成形技術とノウハウを用いたソリューション提供により皆様の困難なお悩みを解決いたします。