あらゆる業界でプラスチックゴミの削減に向けた取り組みが加速しており、ファーストフード業界でも同様に進められています。ストローやスプーン・フォークなどの使い捨てカトラリーは、その代表例です。マクドナルドを例に挙げると、同社は2022年10月より紙製ストローと木製カトラリーを導入し、従来のプラスチック製から切り替えを進めています。しかし、環境対策は常に最適解があるとは限りません。例えば、紙製ストローはプラスチック製に比べて耐久性が低く、飲み物によってはふやけてしまうという課題があります。そのため、マクドナルドでは、フランチャイズオーナーに対し、紙製とプラスチック製のどちらを採用するかを選べるようにしています。
また、サラダの容器やカップの蓋などには、マスバランス方式で製造されたプラスチックの使用を検討しています。マスバランス方式とは、従来のプラスチックに再生プラスチックを混ぜて製造する方法で、石油由来のプラスチックの使用量を削減することができます。
このように、グローバル企業でもこれまでの生産体制や提供する製品の見直しが進んでいます。
グローバル企業であるマクドナルドは、海外の認証にも積極的に取り組んでいます。同社が使用するストローの原料やカトラリーの包装フィルムなどは、森林管理協議会(FSC)の認証を取得しています。FSC認証は、環境や社会に配慮した適切な森林管理を促進するための国際的な認証制度です。マクドナルドは、「FSC認証材」と呼ばれる、森林環境に配慮して作られたことが証明されている製品を使用しています。
また、ワンウェイプラスチックと呼ばれる、一度使用した後に廃棄されることが想定されるプラスチック製品の削減へ向け、紙ストローや木製カトラリー導入の全国展開を進めています。マクドナルドによると、全店舗で木製カトラリーや紙ストローを導入した場合、年間900トンのプラスチック削減につながるそうです。
これらの取り組みは、ストローやスプーン・フォークだけでなく、容器やカップ類、包装フィルムなど、様々な場面で展開されています。マクドナルドの事例からもわかるように、ファーストフード業界の環境対策は、素材の選定から製造方法、認証の取得に至るまで、多角的な視点から進められています。
プラスチック製品を製造する当社におきましても、いかに石油由来のプラスチックを削減できるかに焦点を当てて製品開発をしてまいりました。以下にて、当社がお客様に提案できるサービスをご紹介します。
当社は木粉を配合したカトラリーの開発、そして生産を行っています。木粉を配合することで石油原料を削減して環境に配慮できることはもちろん、木のような風合いを出すことが可能であり、カトラリーという消耗材においてもブランディングを実現することが可能です。
当社はお米を配合したカトラリー「ライスレジンカトラリー」の開発、生産を行っています。食用に適さない古米、破砕米など、廃棄されてしまうお米を原料にしてカトラリーを生産することで、アップサイクルします。
当社はマスバランス管理によるカトラリーの生産により、バイオマス100%のカトラリーを提供することが可能です。バイオマスを100%とする製品を生産する場合、設備投資や金型開発のコストがかかってしまうというデメリットがあります。しかし、マスバランス方式を採用することで、基本的な材料特性は従来のプラスチックと同等で、設備投資・金型投資を不要とすることで初期コストを抑えながら、バイオマス100%のカトラリーを生産・提供できます。
当社は消耗品としてのカトラリーではなく、繰り返し使用でき、持ち運び可能な「To Go カトラリー」を開発・生産しています。持ち運び可能なカトラリーは繰り返し使用することでCO2削減につながりますが、当社のTo Go カトラリーでは、産廃対象となる樹皮を原料とするバークを50%以上配合し、材料面でみても環境対応を実現します。
当社は高級アメニティシリーズとして環境対応歯ブラシを提供しています。高級アメニティシリーズでは、植物由来の材質であるPLA(ポリ乳酸)100%の歯ブラシをラインナップとして保有しており、リゾートホテルやビジネスホテルにて採用頂いています。提供形態としては、歯ブラシ単体でも納入可能ですが、歯ブラシと歯磨き粉をセットに個包装した形にて提供させて頂くことも可能です。
当社は高級アメニティシリーズとしてヘアブラシを提供しています。植物由来の材質であるPLA(ポリ乳酸)100%のヘアブラシであり、リゾートホテルやビジネスホテルなど、環境対応とブランディングを進める企業様に採用頂いています。ヘアブラシの包装フィルムはOPPだけではなく、バイオマスフィルムや紙にて包装することが可能であり、包装品含めた完全環境対応製品として納品させて頂きます。
当社は包装フィルムもバイオマスフィルムとした、完全環境対応カトラリーの生産を行っています。当社では、プラスチックカトラリーについて、BioPBSやPLA100%など、環境対応の材質にて生産することが可能です。カスタム対応などのお客様ご要望に合致した製品提供を行える点を評価頂き、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、デリバリー・テイクアウトの外食業など、多くの企業様にサプライヤーとして選ばれてきました。そんな当社は、プラスチックカトラリーの国内トップシェアメーカーとして環境対応を進める企業様のサポートを行うために、包装フィルムもバイオマスフィルムとした完全環境対応カトラリーの生産を行っています。
当社は環境に配慮した製品開発に力を入れており、環境対応材料を使用した計量スプーンを製造しています。食品メーカーをはじめとした多くの企業様から選ばれており、高い品質と環境への配慮を両立させる製品を提供しています。BioPEを使用し製造した商品ですが、包装フィルムにバイオマスプラスチックを使用することで、完全環境対応を実現することも可能です。また、マスバランス管理により製造することも可能であり、多くのお客様よりお問い合わせを頂戴しています。
当社はBioPEを30%配合した “安価な” バイオマスカトラリーを開発しました。一般的なPSのカトラリーと比較して、従来のバイオマスカトラリー(例:PLA25%)は価格が1.5倍程度上昇してしまうのに対し、コストを改善したバイオマスカトラリーであれば、1.1倍~1.2倍程度の価格上昇に抑えることが可能です。
当社は従来より市販されているフォークスプーンとは形状が異なり、歯の部分が長く、麺類もすくいやすいフォークスプーンを製造しております。麺類がすくいやすく子供も使用しやすい当フォークスプーンについて、従来はPSで製造していましたが、お客様から多くのご要望を頂戴し、BioPBSやBioPEを材料としたフォークスプーンを開発しました。
当社は環境対応ストローのラインナップを保有し、環境対応を進める企業の皆様に納品しております。当社では、①バイオマス40%を材料としたストロー ②生分解性樹脂を材料としたストロー の2種の提供が可能です。お客様ご要望に応じて提案させて頂きます。
プラスチック成形 ソリューションNaviを運営する東商化学株式会社は、食品・医療・化粧品・理化学用プラスチックにおける課題解決により、皆様に選ばれ続けてきました。当社が培ってきた成形技術とノウハウを用いたソリューション提供により皆様の困難なお悩みを解決いたします。